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地球環境問題への取り組みについて
 20世紀における自然環境は、人類の想像を超えるスピードで悪化してきました。
 温暖化やオゾン層の破壊、酸性雨をはじめとして、いま地球規模で取り組まなければならない問題が数多くあります。日本ではエコロジーがブームになっていますが、これを単なる一過性のものとせず、一人ひとりがよく考えて実行していかなくてはならない問題であると考えます。
 神戸電鉄でも、美しい地球の環境保全に取り組むため、「地球環境対策委員会」を設置するとともに環境理念および環境方針を定めました。

環境理念

 神戸電鉄株式会社は、「美しい地球の環境保全」を企業の使命の一つと認識し、事業活動を通じて環境負荷の低減に努め、地域社会に貢献します。


環境方針

1.エネルギー効率の高い鉄道の環境保全に対する優位性をPRし、「安全」、「安心」、「快適」な輸送を提供す
  るとともに、利用促進を図ります。
2.環境への影響を常に意識し、環境汚染の予防を推進するとともに、環境保全活動の継続的改善を図ります。
3.環境に関する法規制およびその他の社会的要請を遵守します。
4.従業員一人ひとりが環境負荷低減の活動を積極的に実践できるよう、この環境方針を社員に周知し意識向上に努
  めます。
5.環境保全活動への取り組みを通じて、地域社会に貢献します。

■組 織■
  
 
この委員会での審議に基づいて、以下のような対策を、今後一層推進してまいります。
 
1.鉄道車両の省エネルギー化

 @車両の軽量化
   車両本体をアルミやステンレスで造った車両は、鋼製車両に比べ軽量化されており、電力消費量が少なくなり
  ます。

 A回生ブレーキの使用
   回生ブレーキは、電力の効率的利用を目的として開発されたブレーキ方式です。ブレーキをかけたときに、モ
  ーターを発電機として作用させ、発生した電力を架線に戻してほかの電車が使えるようにするもので、文字どお
  り電力を回生(再利用)することができます。

 BVVVF(可変電圧・可変周波数)インバータ
   インバータ(逆変換装置)で、直流を交流に変え、電車の加速力と速度に応じて、電圧と周波数を変化させな
  がら、交流誘導モーターを動かすもの。制動エネルギーも一般車両のように熱にして捨てず、電力として回生し
  「再利用」することができる省エネルギー性が大きな特徴です。
  ●省エネルギー車両の導入状況
   現在、当社車両のうち、上記機能を備えた車両の占める割合は、軽量化車が全体の59.8%であり、また、
  回生ブレーキおよびVVVFの採用車は全体の28.4%となっています。



回生ブレーキおよびVVVFインバータを採用した6000形車両
 
2.その他の省エネルギー化

 @省エネ型空調の導入
   テナントビルにおける空調設備を順次、省エネ型に更新しています。

 A省エネ型照明の導入
   信号灯等の保安機器や店舗の照明等を順次、LEDに更新しています。

 B空調温度の適正化・クールビズ
   オフィスにおける空調温度の設定を夏は28℃、冬は20℃とし、6月から9月の間、クールビズを実施して
  います。
   ※平成23年度は、夏季における電力供給不足に伴う節電対策として、期間を拡大し、5月16日から10月
    31日までの間、クールビズを実施いたします。

 C環境広報
   グループ誌や社報等を活用し、省エネ活動の周知を行っています。
 

3.資源の節約

 @補修用部品の削減
   メンテナンスフリー化を図るため、まくらぎや電柱のコンクリート化、ステンレス車両の導入を推進します。

 A社内におけるペーパーレス化の推進
   各部署にパソコンを配置して、社内LAN、電子メールを活用することや会議等もプロジェクターを活用し配
  付資料を削減するなど文書類のペーパーレス化を推進いたします。

 B原単位電力の低減化
   回生ブレーキ採用車両の導入、列車運転方法の見直し(※力行運転区間の見直し)等により、原単位電力(1車
  両が1q走行するために必要な電力 )低減を図ります。
    ※力行(りっこう)
     力行とは、ノッチ(自動車のアクセルに相当するもの)を入れて列車を加速させること。
     電車は、この力行と惰行を繰り返しながら走行しています。


 Cレジ袋削減運動の推進
   神鉄食彩館において「マイバッグ運動」を実施しており、お客さまに環境に対する啓発活動を行うとともに、
  ゴミおよびレジ袋削減に努めています。
  

4.交通体系におけるCO2・NOxの削減

 @公共交通機関の利用促進をPR
   自動車の排気ガスには、地球温暖化の原因となる「温室効果ガス」の大半を占めるCO2(二酸化炭素)や、酸性
  雨の原因といわれるNOx(窒素酸化物)等が多く含まれています。
   エネルギー効率のよい鉄軌道系交通機関は、CO2の排出量で自家用自動車の約9分の1といわれています。
   また、当社のように電気を動力として使っている場合、NOxを直接排出するガソリンおよびディーゼルエン
  ジンを使用していませんので、さらにクリーンで環境にやさしい交通機関であるといえます。政府でも公共交通
  機関の利用を促進しており、当社も鉄道の利用について、一層のPRに努めてまいります。

 Aパーク・アンド・ライド駐車場の実施
   パーク・アンド・ライドとは、郊外の住宅地からマイカーで最寄駅まで行き、そこに車を置いて鉄道を利用し
  都心部まで通勤・通学する方式です。
   当社でも沿線の駐車場にて、利用者の募集を行っており、3か月以上の通勤・通学定期をお持ちのお客さまは
  通常の駐車料金よりも安く駐車場をご利用いただけます。なお、小野時間貸駐車場では、定期券をお持ちでない
  お客さまでも、鉄道をご利用になるお客さまには、通常の駐車料金よりも安く駐車場をご利用いただけます。
   この方式をご利用いただくことにより、地球環境への配慮だけでなく、都市における道路の渋滞緩和にも貢献
  できるものと考えています。

 ●ご利用いただける駐車場
  山の街駅前第3駐車場、谷上駐車場、谷上第2駐車場、有馬口第1駐車場、有馬口第2駐車場、有馬口第3駐車
  場、有馬口第4駐車場、有馬温泉北駐車場、岡場第4駐車場、道場駐車場、三田駅前駐車場、押部谷駐車場、押
  部谷駅前駐車場、広野駐車場、小野第2駐車場、小野西本町駐車場、小野時間貸駐車場
 


小野時間貸駐車場
 
5.汚染物質の排出抑止

 @オゾン層破壊物質の低減
   鉄道車両用冷房装置の代替フロンへの転換を順次行っています。

 A水質汚染物質の適正な管理
   車庫における鉄道車両の洗車および、台車・クーラーの洗浄等で発生した汚濁水は、排水処理装置にて適正な
  処理を行っています。

 B工事に伴う廃棄物の削減
   自動車等の通過に耐え得る再利用可能なプラスチック板やコンクリート板および、ゴム舗装を利用した踏切道
  の構造改良により、踏切道工事の際に発生する産業廃棄物(アスファルト殻)を削減いたしました。
 

6.騒音・振動対策

 @レール騒音(振動)の低減化
   現在、当社におけるPC(プレストレスト・コンクリート)まくらぎの導入割合は55.1%、重レール(50
  Nレール)の導入割合は90.7%となっており、継ぎ目部分での騒音を減少させるためのロングレール化や、
  二重弾性締結装置への切り替え、道床部分の厚みを増加させることなどと併せて、今後も騒音・振動の低減化に
  取り組んでまいります。

 A車輪のフラット(偏摩耗)対策
   車輪転削および嵌替により車輪のフラット対策に取り組んでいます。。

 B車両の低騒音化
   電源装置、電動空気圧縮機の低騒音型機導入や、主電動機送風ファン、戸閉用電磁弁等の改良による車両の低
  騒音化にも取り組んでいます。

 C作業方法の工夫
   低騒音・振動型機械の使用や過負荷作業の禁止を徹底しています。また、必要に応じて、工事現場付近の住民の
  方への説明会を開催し、工事内容をご説明するとともにご迷惑にならない作業時間帯での工事を行っています。
 

 今後も、環境問題について社員一人ひとりが認識し、当社で実施可能なことを「地球環境対策委員会」で積極的に討議して取り組んでまいります。
※数値データについては、平成23年3月31日現在の値を使用しています。
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